里子さんと名古屋港水族館へ出かけた日

里子さんと一緒に暮らし始めて1年3か月。徐々にいろんなことが馴染んできました。1年くらい経った頃に自分も落ち着いてきたと思います。気負わなくていい、背負わなくていいって肩の力をが抜けた感じです。

暮らしが落ち着いてきたからこそ、友達と喧嘩するとか、揶揄われて友達に怒り殴っちゃうとか、私たちの知らないところでそんな話になってたの⁈とか年齢的な事もあり、ドタバタ色々ありながら男の子として発達成長していくんだろうなぁとドキドキする私と大丈夫だろ…と信頼する私もいるのがわかる。

雨で里親サロンのデイキャンプが中止になった。私たち夫婦揃って予定が空く日は少ないし、せっかくだから雨でも楽しめる水族館へ行こうと提案した。

久しぶりの水族館

以前と比べて水族館がただ海の生き物を見て楽しんでもらうって施設ではなく、海の生き物たちの研究をして海の謎を知り、学んで、未来の海や生き物たちを保護し守っていくための施設として水族館はあるとイルカショーの前に映像や飼育員のお姉さんが何回か伝えてました。

海の生き物たちにとって捕らえられ狭い環境の中に不自由にされていて可哀想みたいな声に理解を求めての事なんかな。

どちらが正解とか、こうすべきって無くて水族館にいる生き物たちは人間のような感情に振り回されて苦しいみたいなのは無い感じする。だからこそ海やそこに存在するいのちに感謝や敬意を持つのって大事だよね。海はいのちの源であり人間はいかされているから。

里子さんは4000万年以上前のクジラの骨とか、シャチの骨の方をすごく面白がって見てた。「お手を触れないでください」のプレートを見ながら、骨をめちゃくちゃ触りたい衝動と闘ってた、笑

漢字や音読は何回やっても覚えられず苦労してるけど、生き物たちの習性など興味あるものは一度聞いたら覚えてる。それを私にサラッと教えてくれる。この日も海の生き物について自分が知ってる事を伝えてくれた。

私自身興味ある事が非常に狭くて、それ以外の事はかなり弱いし、知らない事が多すぎる。

これは私の考えではあるけれど、子どもの頃の学校の勉強を必要ないとは思ってなくて、暮らし始めて1年経ち信頼関係ができてきたからこそ宿題以外に増やして勉強を見てあげる事で最近算数がよりできるようになって自信につながってきている感じがする。

私自身も生き方の土台の一部をつくってるのは中学校教師だった叔父や叔母が勉強を教えてくれた時間。勉強できるできないじゃなく今置かれた状況、環境に対応してやり切れる在り方が身についた感じがしている。どんな選択でも大丈夫なんだと思う。

里子さんにとって必要なこと、里子さんが興味あること、やりたいことはまだ分からない。本人も私たちも。

いきなり将来何になりたいか、何か夢はある?って聞かれても今に安心や楽しさを感じなかったら未来なんて思い描けるはずない。

もう我が家に里子さんが来たときはある程度成長してからなので、これまでずっと我慢してきたゲームやアニメにひたすら時間を使い、各地で開催されてる子ども向けのイベントや体験教室的なものは児童養護施設でやりたいやりたくない関係なく参加してきたからなのか、全く興味がないというか拒絶感がすごい。

里子さんが興味を持つかどうかとか期待せず。

自分が水族館を1番楽しんでみる。それでいい。

里子さんはというと…

水族館で作った記念メダルに1番喜び、水族館の隣にあるJETTYの二階にあったゲームコーナーの1000円ガチャに自分のお小遣い2ヶ月分使い一燃えてた。

まぁ、今は一緒に出かける体験を味わえる事できれば
私も旦那さんも幸せです。

18歳までなんてあっという間だろうなー
via PressSync