井坪 直美 
先日里子さんが夜ごはんの時「○○さん(里子さん)がいると学校来たくなくなりますって先生に言われた」と話してくれた。
「どういう事？」と話を聞いていくと我が家でも同じことをしてるんだけど私たち夫婦は今ではもう通り越して怒らない事で先生は怒っているんだとわかった。
正確に言うと1年7ヶ月里子さんと暮らしてきて、このまま感じる感情を同一視してる事に気づかないでいたら里子さんの素晴らしさを否定してしまったり、傷つけたり、里子さんがもうこの家にはいたくないと明るい未来が想像できないくらい私は里子さんの行動にまいってしまった時期がある。
結果その憤りの矛先はパートナーに向けられもう離婚だ！！としばしの別居期間に入っていった。そこから夫婦関係を再構築しずっと何か噛み合わずにきた関係性から卒業し今に至る。
我が家の里子さん、とても個性的な子だからこそ大人の常識や正しさみたいなところの自我を見事に崩壊させるエネルギーを与えてくれる存在なんだな気づいた。
(里子さんが撮ってくれた)
6年生になり特別支援学級の担任が変わってから先生とやり取りする中で5年生の時に迎えてくれた先生とは明らかに関わり方が違うなと感じていた。先生の話は家であまり話さなくなったし、学校生活の様子は見ていないけど、里子さんの言葉や出される宿題などからも何となく感じていた。
里子さんから「先生すぐキレて怒るもん、イライラしてあたってくる」という話をしてくれた。
ここで私自身のマインドで脳が反応して守らなければならない！という思考で気づいていなかったら私は担任の先生に「どういう事ですか？子どもにそんな事を言ったら傷つくとおもいませんか？」ってクレームになっていたと思う。
先生のイラつきポイントは里子さんと生活してきているから本当によくわかる。だから私たち夫婦は先生がイラついて言ってきたと私たちに話す内容を聞いて思わず「そっか、そりゃ先生もキレるわな…」と言った。
ただ里子さんが悪いわけでもない。里子さんに「先生に何を言われようがあなたの素晴らしさやあなたが価値ある人だって事は何にも変わらないからね」
「嫌な思いしたね、腹立ったんだね」
正直先生の苦労が本当にわかる。
里子さんへの声かけの仕方とか、言語化できないエネルギーへの理解とか、身体に現れる症状とか、エネルギーを感じながら暮らさないと里子さんはよくわからない子とか理解しにくい子になってしまう。
以前暮らしていた児童養護施設の先生方も私たち夫婦に大変だと思いますが…と伝えてくれた。
実際に大変だったから私は心底求めたんだと思う。里子さんと委託解除になる事なく暮らしたかったから。
身体から入っていく瞑想に出会えた。身体の感覚を深めることで生活に変化があらわれた。
さらに里子さんに伝えたこと。
「あなたも先生もどちらも悪くない。ただ言われたことはまず1個ずつ終わらせて次やろうねって家でも伝えてるからそれをやろう」
「あなたには個性があって一度にあれとこれをやってって言われても理解するのに時間がかかるし、一個やったらもう忘れちゃうって事もある。でもそれがダメな子では絶対にないから」
「あなたの素晴らしさはなっちゃんとたっしーはわかってるから」
「話してくれてありがとね」
と伝えていったら元気回復していった。
すると緊張が溶けて「手が痛いよ」って言いだした。我慢してたエネルギーかな。
「痛いとこどこ？」って聞いてそこに手を触れて手のひらの真ん中になっちゃんの指を置いてるからここから痛いの出ていくよーって一緒に深呼吸した。
「もう痛くない！お風呂入るー！」と元気に浴室へ行った。大丈夫だよ。エネルギーは溜めておかずに流そうね。
「先生に毎日本当にありがとうございますって連絡帳に書いたらどう？」と言ったパートナー。私もそのつもりだった。本当にこの人と結婚してよかったって瞬間がまた積み重なった。
どれだけ先生が担任教師として使命感と役割を果たそうと日々里子さんにちゃんとしてもらおうと頑張ってるか、中学校に進学して通常学級への進学となった里子さんを心配してくれてついつい声を荒らげてしまう気持ちも痛いくらいわかるからだ。
私のマインドも自我の恐れに囚われたらパニックになる。この子をなんとかしなきゃとか傷つかないように守らなきゃとか、守るために学校と戦わなきゃとか。
思考で動くとよけい恐れがつよまって、その恐れをなくそうと動くから安心してどうあれ大丈夫ってわからなくなる。だから今ここに戻る事に日々気づいていくのが大事って思った我が家のある日の出来事。
まず大人からニュートラルな在り方を思い出していきましょう。
瞑想してすごい気持ちよい体験をしたり、リトリートに参加して自分のハートがすごく広がって世界は愛だー！って涙が溢れるくらい素晴らしい体験をしたって、日常生活に戻っちゃった…イラつく→あの素晴らしい愛を感じる体験をもう一度！みたいに求めちゃう。
気づきの中で暮らすって幸せな事ばかり起きるようになるとか、お金や運を引き寄せられるような自分になるとかって事じゃない。
人生にはさまざまな出来事が起こる。自分や大切な家族に。その起こった出来事にたいして頭は恐れるけど、その恐れのもっと奥にはいつもしずかで何も無い事をしってる本質があるから大丈夫なんだよって事にも気づいてること大事だよねって最近の出来事からも感じた。
里子さんの気持ちに寄り添い里子さんが笑顔になって元気なら何よりって思った。日々の生活に瞑想を取り入れて平安に暮らせることを実践していきたいなと思います。
最近毎日聞いてる音霊呼吸道CD
すごくいい。一家に1枚って岡野さん言ってたけどマジでそう。聞いてワークしてみて2枚目の音霊に浸ってみる。
ぜひ買って聞いてみてくださいね。