長野県里親制度、認定登録に向けて⑩〜保護を要する子どもの理解について〜

社会的養護を必要とする子どもの理解と

児童虐待について

基礎研修の後半部分です。

前半についてはこちら

まず児童福祉法が抜粋してありました。

改正児童福祉法(平成28年6月3日)

★児童の権利に関する条約の精神にのっとり

・・・(第1条)

・子どもが権利の主体

・子どもの最善の利益を優先

★「家庭と同様の環境における養育の推進」
(第3条2)

①児童が家庭において健やかに養育されるよう

保護者を支援

②家庭における養育環境と同様の養育環境
里親、ファミリーホームなど

③できる限り良好な家庭的環境

★国・都道府県・市町村の役割の明確化

⇨新しい社会的養育ビジョン(平成29年8月)

児童福祉法ってのも初めて知ったし

このような法があるのですね。

社会的養護とは…

保護者のない児童や保護者に監護させることが適当でない児童(要保護児童)を、公的責任で、養育し、自立支援をするとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこと

とあり

「子どもの最善の利益のために

社会全体で子どもを育む」

ことなんだそうです。

それが施設養護であれば

「乳児院」や「児童養護施設」となるし

家庭養護であれば

「里親」や「ファミリーホーム」

になります。

養護問題発生理由は様々です。

メディアの影響で、虐待がパッと

思いつく人も多いけど、色々あり

内容が複雑多様化してるそうです。

児童相談所で相談を受けたり

対応したり、必要な支援をしていきます。

もちろん施設養護で

施設の職員の方々が子どもたちの

最善の利益を優先し、対応していますが

より家庭と同様の環境で継続的に

養育されるのが好ましいという

流れになってきているようです。

そして実際に施設の職員さんたちが

してくださる研修でのお話なので

要保護児童の特徴も含め

ご自身の経験からの子どもたちの

様子や感情とかも話を聞くことができました。

施設に来たばかりの子どもの様子や

そういう子どもの心の事などを聞きました。

でも私たちが全員違うように

もちろん子どもだって違うし

似たような環境から施設に来たとしても

感じ方や現し方は全員違いますよね。

そして虐待とは何か

ということも聞きました。

【虐待の定義】

保護者(親権を行う者、未成年者後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。)が、その監護する児童に対して行う行為

児童を現に監護するものは児童福祉施設長や里親も含む。(児童福祉施設長や里親による虐待は「被措置児童等虐待」として扱われる)

まず定義がこうして定められているのを

初めて読みました…。

そして、

◇身体的虐待◇

◇性的虐待◇

◇保護の怠慢及び拒否(ネグレクト)◇

◇心理的虐待◇

がそれぞれどういうものなのか

何なのかを聞きます。

何となくですが…

やっぱり定義とはいえ

曖昧になるし、児童相談所に

虐待の情報として来たとしても

虐待ではないとなってしまう

事もある。線引きが難しいし

介入しにくい、その家庭の中の

全てはわかりにくい。

大好きだから、怒らせたくないから

そうやって子どもは親を愛しているかも

しれないし、親だって、

どうしていいかわからない

くらい傷つき

スピリットに全く繋がらず

エネルギーが絡まりまくり、魂は

学びながら育んでいけるんだよって

分からず無知なままなのかもしれない。

簡単にこうですよとは言えないのが

この児童虐待の領域だなぁと思いながら

話を聞いてました。

*社会的養護を必要とする児童は様々な理由で実親と一緒に暮らせない。それらは子どもの責任ではない。

*虐待を受けた経験があったり、それまでの生活が不安定である場合もあり、様々な影響が出ていることも少なくない。

*子どもが安全に安心して生活できる場を用意することが必要。里親家庭、ファミリーホーム、児童養護施設等多様な養育環境が得られることが求められる。

*安定した大人との継続的な関わりやケアが必要だが支援は容易ではない。

*孤立した養育にならないように、地域の支援者や関係機関と協働し、子どもや家庭の背景を知る児童相談所等の関係機関が連携していくことが大切である。

とのことです。

虐待を受けた要保護児童など

専門的なケアを必要とする場合の

里親さんを「専門里親」さんといい

特別な研修を受けたり

養育経験が長い里親さんが

専門里親さんとなります。

「子どもの育った環境や背景を

理解し寄り添い愛情を与え家庭と

同様の愛ある環境で養育していく」

言葉ではいくらでも書けるけど…

理想や正しさや正義に囚われてたら

疲れちゃうよねと感じた。

でも法や指針みたいなのも必要だから

関係機関が現場の現実をしっかり

教えてくれる

こういう研修を受け知るということが

大切だと思っています。

身体的虐待を受け

酒乱の父が突然暴れ出す

とかな家庭に育ち、

家庭における愛って何?

ってずいぶんと彷徨った私だけど

諦めなければ望む世界に

生きられることを知ったし。

大人1人1人が

自分の内なる自信や信頼

細胞レベルで腑に落ちていくこと

大事だなぁと感じている。

ただいま絶賛進化中。

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